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これまでの活動

環境問題に関する、企業の自主的な学びの場を“応援”しています
-三井住友海上社内サークル活動支援のご報告

はじめに


 社会対話・協働推進オフィス(以下、対話オフィス)は、社会の様々な立場の方々との対話や協働に取り組んでおり、その一環としてこの度、企業のサークル活動を支援するご縁をいただきました。

 気候変動や気象に関する見識を深めたい-そんな期待から生まれた三井住友海上の社内勉強会「学人サークル」活動を、2021年11月の立ち上げから支援しています。

 サークル活動という、社員の自主的な学びの場を応援したい気持ちが、支援の動機の一つです。

 また、この活動は私たち対話オフィスにとって、保険業界では気候変動問題にどう関心が集まり、どのような知見や情報が求められているのか、生の声を聞く貴重な機会になっています。

 ビジネスを通して気候変動問題を社会に伝える立場の方に、研究所としてどんなサポートができるのか。我々にとっての “学び”の機会にもなると期待しています。

 これまでの活動の様子をまとめました。

三井住友海上「学人サークル」について

社内の自主的な学びの場として始まったサークル活動に、気候変動や気象に関心のある約15人のメンバーが集まりました。

各回、まず専門家から話題提供を受け、その後メンバー同士でグループ・ディスカッションを行う二部構成で学びを深めています。

対話オフィスはサークルで取り上げるテーマや研究者をコーディネイトしたり、当日の進行を担うなどの支援をしてきました。

オンラインで実施した第1回のデスクトップ画面をキャプチャーした写真

2021年11月の初回活動の様子


これまでの活動


 対話オフィスが支援した、これまでの4回の活動内容はこちらです。

【1回目】

初回は、地球温暖化の影響の全体像をワークショップ形式で学び、考えました。

話題提供:横畠徳太主幹研究員(地球システム領域)
メインテーマ:地球温暖化が進むと何が困るか考える
ディスカッションテーマ:温暖化が進むと“自分にとって”何が困るのか
講演で使用したスライド:

講演で使用したスライド①
講演で使用したスライド②

【2回目】

生活に身近な気候変動の影響を知りたいというメンバーの希望に応じて、テーマは“食”になりました。

話題提供:増冨祐司室長(気候変動適応センター)
メインテーマ:気候変動の食への影響
ディスカッションテーマ:
①食への影響やその適応策に関する知見が保険業界のビジネスにどう生かすことができるか
②業務に生かすうえで、研究所からどんな情報やデータの提供があると望ましいか
講演で使用したスライド:

講演で使用したスライド①
講演で使用したスライド②

【3回目】

前回に続いて温暖化の身近な影響への関心が高く、生活や健康に焦点を当てて学びを深めました。

話題提供:岡和孝主任研究員(気候変動適応センター)
メインテーマ:気候変動の生活や健康への影響
ディスカッションテーマ:
①気候変動による人への「健康影響」は、業務に、あるいは自分の生活に、どんな影響(良い/悪い)をもたらすか
②それらに、どういう対応をしていくのが望ましいか
講演で使用したスライド:

講演で使用したスライド①
講演で使用したスライド②

【4回目】

気候変動の対策を具体的に学びたいというニーズから、脱炭素な地域づくりがテーマになりました。

話題提供:五味馨室長(福島地域協働研究拠点)
メインテーマ:脱炭素社会と持続可能な地域づくり
ディスカッションテーマ:より便利で快適な暮らしを作る取組みが、脱炭素の取組みにもなる例がたくさんある。そのような取組みには他に何があるか
講演で使用したスライド:

講演で使用したスライド①
講演で使用したスライド②

おわりに


 この活動は、話題提供をする研究者にとって自分の研究がどう受け止められ、ビジネスの中で生かされ得るのか、感触を得る機会にもなっています。

 話題提供をした岡さんは「メンバーの皆さんから企業視点でのご質問を頂き、私自身も大変勉強になった」と話していました。

 これからも対話オフィスは、社会の声から学び、それを研究活動に生かすための活動を続けていきたいと思います。(終)


[掲載日:2022年7月8日]
構成、文・岩崎 茜(対話オフィス)

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